ぽてちの趣味日記

趣味や日常の楽しみをつぶやきます

【最近読んだ本の話】桜のような僕の恋人・宇山佳佑著

 

 

こんばんは。

ぽてちです。

 

今日は最近読んだ(お気に入りで最近読み返した)

宇山佳佑著・桜のような僕の恋人 の感想を書こうと思います。

 

※ここから先はネタバレを含む可能性があります。

 ネタバレを知りたくない方はブラウザバックしてください。

 

 

 

 

この本を買った理由

私は本をパケ買いすることが多いです。

この本も表紙が写真のように素敵でつい買ってしまいました。

あらすじ

美容師の美咲と、美咲の客であり美咲に恋する晴人。

 

晴人は美咲にカメラマンをしていると嘘をついてしまう。

晴人は以前はカメラマンのアシスタントをしていたが、

仕事がきつく辞めてしまった。

 

晴人は、美咲の勤める美容院で髪の毛を切ってもらいながら

美咲をデートに誘おうとするが、

美咲に耳たぶを切られ病院に搬送されてしまう。

謝る美咲に、晴人はデートしてほしいとお願いをする。

 

デートで晴人は、カメラマンだと嘘をついていたことを

美咲に詫び、美咲にふさわしい男性になると誓う。

 

その後、晴人は再びカメラマンのアシスタントを始める。

仕事も頑張り、晴れて美咲と付き合うことに。

順風満帆な二人であった。

 

美咲は以前から白髪が増えるなどが起こっていたが、

熱が出て体調を崩すことが増える。

大学病院を受診すると、非常にまれな、

通常の何十倍の早さで歳を取る病気であることが分かった。

免疫力の低下やガンなどのリスクが高まるとともに、

一年経たずに外見も老人のようになるという。

治療法もなく、絶望する美咲だった。

 

晴人は美咲にプロポーズをするが、美咲は答えをはぐらかす。

美咲は晴人から離れることを決意し、最後に晴人とデートをし、

別れを告げることなく、晴人との連絡を絶った。

 

美咲のどんどん病気は進み、皺や白髪が増えていき、

体力は落ちていった。

 

体調を崩し入院することになった美咲。

退院の日、兄・貴司の婚約者である綾乃が迎えに来てくれた。

綾乃と美咲は仲が良く、外見を気にする美咲に対して

化粧品やサプリなどを差し入れしていた。

美咲は、若くてきれいな綾乃に対して劣等感を抱くようになってしまう。

そこで、美咲は綾乃に、もう会いに来ないでほしいとお願いする。

美咲の気持ちを考え、綾乃は承諾する。

 

美咲は貴司から、桜色のニット帽をプレゼントされる。

しかし、美咲はそれが貴司からではなく綾乃からのプレゼントだと気づく。

退院の日に、黒染めが落ちてしまった白髪を気にしていたことを

綾乃は気づいてくれていたのだった。

 

その後、美咲は希望もなく、枯れていくように

家にこもりきりになっていた。

そんな美咲の様子を見かねた貴司は晴人に会いに行く。

 

貴司から事情を聞いた晴人は美咲に会いに行くが、

美咲は歳を取った姿を見せたくなく、会うことを拒む。

しかし、それから晴人は毎日のように美咲の部屋の前まで来て、

仕事の話や今までの美咲との思い出などを聞かせてくれるようになった。

 

そんな中、美咲はまた体調を崩し入院してしまう。

美咲の身体が相当衰弱していることを知った晴人は、

職場の先輩が行う写真展に自分の写真も展示させてほしいとお願いをする。

先輩には、納得させられるくらいの写真を持ってこい、と言われてしまう。

 

晴人は、美咲の心に届いてほしい、という願いを込めて写真を撮った。

その写真が認められ、写真展に自分の写真を展示させてもらえることなった。

 

晴人は美咲を写真展に誘うが、

美咲は晴人に歳を取った姿を見せたくないため

写真展に行く勇気が出ない。

しかし、貴司に背中を押され写真展に行くことを決意する。

 

写真展で見た晴人の作品は

変わらないもの」というタイトルで、

美咲とデートで訪れた場所の写真だった。

 

会場に晴人はおらず、美咲は晴人に会うことができなかった。

その頃、晴人は美咲を写真展に誘おうと美咲の家に来ていた。

晴人は、貴司から美咲が写真展に出かけたことを聞かされる。

 

美咲は帰りの道中で、晴人に出会う。

美咲の飛ばされたニット帽を晴人は拾ってくれるが、

晴人は美咲だと気づくことができなかった。

 

美咲はその数日後に亡くなった。

その知らせを受け取った晴人は美咲の部屋を訪れて、衝撃を受けた。

美咲の部屋には、晴人が拾ったあのニット帽があったのだ。

 

その後、晴人は仕事を辞め、家に籠って生活していた。

 

そんなある日、元職場の先輩が訪ねてきて、

写真をまた撮るように説得される。

晴人は、強引にやめてしまった職場に謝りに行き、

正式に辞めようと思っていた。

しかし、職場の上司に、君の撮った写真をまた見たい、と言われた。

 

その夜、晴人はずっと読むことができなかった美咲からの最後の手紙を

読む決心をした。

その手紙を読んで、晴人は美咲を絶対忘れないと心に誓った。

 

そうして、晴人は

美咲が喜んでくれるような写真を撮るカメラマンを目指すのだった。

 

感想

晴人の好きな人を大切に思う気持ちや、

好きな人のために頑張ろうと思う気持ちは

とても共感できました。

ハッピーエンドとは言えない結末ですが、

これから前に進まなければいけない切なさと力強さがある作品でした。

 

本の表紙もきれいなので是非読んでみてください。

 

 

 

今日は長々と書いてしまいました

 

それではまた。